WordPressでは、大きく分けて「投稿」と「固定ページ」という2種類のページを作成できます。
はじめてWordPressに触れる方は、投稿と固定ページをどのように使い分ければ良いのか、判断が難しく感じられるのではないでしょうか。
しかし、それぞれの違いさえ分かってしまえば、使い分けは難しくありません。
この記事では、投稿と固定ページの違いや使い分けの基準についてご説明します。
投稿と固定ページの違い
投稿と固定ページの違いを表にまとめると、次のようになります。
投稿 | 固定ページ | |
---|---|---|
作成できるページ | ブログ・更新情報 など | 会社概要・お問い合わせページ など |
表示形式 | 時系列で表示される | 独立して表示される |
カテゴリー | あり | なし |
ページの親子関係 | なし | あり |
それぞれの違いについてご説明します。
作成できるページ
投稿は、「ブログ」や「更新情報」といったコンテンツ(記事)を定期的に作成するページに利用します。
たとえば、ブログは日々の出来事などをコンテンツとして作成しますので、投稿が利用できます。
一方で、固定ページは「会社概要」や「お問い合わせ」ページのように、一度作成してしまったら、コンテンツ(記事)を新たに作成する必要がないページに利用します。
もちろん「会社概要」を投稿で作成することもできますが、長文のコンテンツや会社沿革を時系列で説明するような場合でない限り、わざわざ会社概要を複数の記事で紹介する必要はありませんね。
表示形式
投稿は、時系列で表示されます。
たとえば、当ブログの解説記事は投稿を利用して作成していますので、下図のように投稿日が新しいものから時系列で表示されています。

一方で、固定ページは時系列ではなく、独立して表示されます。
当ブログの「お問い合わせ」ページは固定ページで作成しています。

カテゴリー
投稿では、カテゴリーを利用して記事を分類することができます。
カテゴリーで記事を分類することで、訪問者は、カテゴリーをたどって関心のある記事を見つけやすくなります。
当ブログでも、サイドバーからカテゴリー別の記事一覧にアクセスすることができます。

▲ サイドバーのカテゴリー一覧

▲「WordPressの基礎」
カテゴリーの記事一覧
固定ページでは、カテゴリーで記事を分類することはできません。
ページの親子関係
固定ページでは、ページ間で親子関係を設定することができます。
親子関係を設定することで、親ページに子ページの一覧を表示して、訪問者に別のページを読んでもらいやすくするなどの工夫ができます。
投稿では、カテゴリーを階層化することはできますが、投稿記事そのものを階層化することはできません。
投稿と固定ページの使い分け
投稿と固定ページの使い分けは、次の点を考慮していただくと良いでしょう。
投稿と固定ページの使い分け
- アーカイブ(一覧)形式で表示・管理をするか
- アーカイブから詳細ページへリンクするか
- 定期的にコンテンツ(記事)の追加をするか
- カテゴリーで記事を分類をするか
上記の項目に当てはまるページでは、投稿を利用することをおすすめします。
たとえば、サイトで複数の商品を販売する場合、❶はじめに商品の一覧ページが必要になります。

(出典: Welcart Basic テーマ)
また、❷各商品の詳細を説明するページも必要です。

新規で商品が発売された時には、❸新規商品も新たなコンテンツとして一覧へ追加します。
❹各商品はカテゴリーで分類したほうが、ユーザーも求めるものを探しやすくなります。

①〜④の項目に一致しますので、商品ページは固定ページではなく、投稿で作成したほうが良いということになります。
商品の一覧ページがあっても、詳細ページへのリンクがない場合などは、投稿ではなく固定ページに商品を並べたページでも良いでしょう。

使い分けの基準はあくまでも参考になります。
慣れてしまえば、必ずしも①〜④の条件に一致しなくても、どちらを使用するべきか自然に判断ができます。
コンテンツの状況に応じて投稿と固定ページを使い分けましょう。
まとめ
投稿と固定ページの違い
- 投稿は定期的にコンテンツ(記事)を追加するページに利用する
- 固定ページは一度作成してしまったら、コンテンツ(記事)を新たに作成する必要がないページに利用する
- 投稿は時系列で表示されるが、固定ページは独立して表示される
- 投稿にはカテゴリーを設定できるが、固定ページにはカテゴリーを設定できない
- 固定ページでは親子関係を設定できるが、投稿では親子関係は設定できない
投稿と固定ページの使い分け
- ① アーカイブ(一覧)形式で表示・管理をするか
- ② アーカイブから詳細ページへリンクするか
- ③ 定期的にコンテンツ(記事)の追加をするか
- ④ カテゴリーで記事を分類をするか
- 上記の①〜④に一致するページでは固定ページではなく投稿を利用する